電気でぶ猫のつぶやき

電力系統を中心に,電気関係の記事や,電験などの電気関係の資格の話などをやさしくつぶやきます。

【資格試験】電験三種の勉強(3)【電力】

 こんにちは。電気でぶ猫のラルフ0です。

 電験三種の勉強について,今回で3回目ですね。今回は「電力」科目の勉強を語りたいと思います。

電力の勉強

 理論のところでも述べましたが,勉強の中心は「過去問を解くこと」です。これはどの科目も共通です。したがって,メインテキストも理論とほとんど変わらず,以下のようなものになります。

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 そして,前に述べたように,電力は他の科目より比較的やさしいですので,ある程度バックグラウンドがある場合は勉強にかける時間配分は少な目にして,ささっと通り過ぎたいところです。しかし,バックグラウンドが少ない人は,そうもいっていられないので,ある程度丁寧さを要求されるでしょう。とはいっても,他の科目より若干楽なのは同じだと思います。

 ただし,電験三種は近年難易度が上がっています。ラルフ0はその原因のひとつが計算問題の増加だと思っているのですが,電力もその例外ではありません。中には「これ,理論の問題じゃねぇの?」というような問題が電力で出たりします。例えば,電力ケーブルの静電容量に関する問題なんて,ケーブルであるというくびきをはずして一般化すれば,理論に出てもおかしくない問題です。しかし,これは裏を返せば,理論をしっかり勉強していれば,電力の得点力にもつながるといえます。

 さて,少し詳細に電力科目の問題の傾向を眺めてみましょうか。

 まずは発電所から。水力発電所の問題では,使用水量,落差,損失水頭,発電機効率,水車効率から発電電力を計算させる計算問題が定番ですね。論説問題では,水車の種類と用途に関する問題や水車の構造に関する問題も押さえておきたいところです。

 火力発電所の問題では,計算問題では,燃料使用量,出力電力量,熱効率の問題が出題率が高いです。論説問題では,火力発電所の構造に関する問題や各種熱サイクルに関する出題が多いように思われます。

 原子力発電所の問題は出題されることが少ないのですが,計算問題ではアインシュタインのE=mc^2の式が鍵ですね。2年くらい前に,原子力発電と揚水発電の融合問題が出ましたが,難易度もほどほどで良問だなと感心しました。論説問題では,BWRやPWRの構成,特徴に関する問題が多いと思います。

 変電に移りましょう。計算問題ではパーセントインピーダンスや短絡故障に関する問題が多いです。論説はこれといって偏りがなくいろいろな分野から万遍なく出ています。変圧器,遮断器,避雷器,調相設備といったところを一通り押さえましょう。

 送電,配電については,計算問題としては,電圧降下,送電電力,線路損失あたりの問題が圧倒的に多いイメージです。あと,送電線のたるみの計算式:D=(wS^2)/(8T)というやつですね。過去問に必ずあるはずなので,チェックしてください。この計算は法規に出る場合もあるので,要注意です。論説問題については,範囲が広すぎてここには書ききれないほどです。過去問をなんどかさらって,類題に対応できるようにしておくのがベストだと思われます。

 電力分野におけるサブテキストを紹介しておきましょう。例によって,三種を対象と考えるとややレベルが高い可能性がありますが,

 

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このあたりが適切だと思います。

 

 次回は,「機械」ですね。それでは,また。