【資格試験】電験三種の勉強(4)【機械】
こんにちは。電気でぶ猫のラルフ0です。
ここ数回は,電験三種の勉強について語っています。 今回は「機械」ですね。
機械の勉強
繰り返しになりますが,すべての科目に共通して,勉強の中心は「過去問を解くこと」です。
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過去問を解くなかで,自分の得意な問題,苦手な問題を見いだしていきましょう。
さて、機械の問題は、電力と比べると歯ごたえがあるように感じるのではないかと思います。「機械」ですから,主に様々な機械(と制御やプログラム)に関する問題が出るわけですが,計算問題にせよ,論説問題にせよ一歩踏み込んだベース的知識が要求されます。
例えば,同期発電機に関する問題で,定格電流In,短絡電流Is,p.u.値の同期インピーダンスZの間に,Z=In/Is の関係があること,界磁電流は三相短絡電流に比例することを理解して覚えておく必要がある問題が出たりします。
ある程度手ごたえがあることを御理解いただいた上で,出題の傾向を見ていきましょう。
まずは回転機。直流機,誘導機,同期機と万遍なく出ます。計算問題としては,直流機では特性に関するもの,ついで誘導起電力の計算が出ます。誘導機では出力(電力)とトルクの関係,二次入力と二次銅損と出力とスリップとの関係に関する出題が多いように思えます。同期機では,上で述べた同期インピーダンスに関するもの,ベクトル図を用いた回路計算などがよく出ています。論説問題では,まず回転機それぞれの特徴に関するものがあります。直流機ではトルク,速度特性をはじめとした各特性に関する問題が多いようです。誘導機では基本特性,かご型と巻線型の比較などが多く,始動や速度制御,インバータ駆動などもたまに出るようです。同期機では,電動機のV曲線,始動方法などが多めのようです。
変電機器としては,変圧器が圧倒的。計算問題としては,電圧変動,損失・効率,各種結線の基本特性に関するものが多いです。論説問題としては,これが多いというのはないので,なるたけ過去問で経験値を上げて対応しましょう。
パワエレも問題の種類がばらついています。かろうじて計算問題では,インバータの動作波形に関するものと,直流チョッパのデューティと出力に関するものが多い傾向です。論説問題では,完全に傾向がばらついています。変圧器の場合と同様,過去問での経験値アップが重要になります。
照明と電熱はマスターが比較的たいへんな上に,出題頻度がやや低めなのと,出ても選択問題として出されることが多いので,時間が無ければ捨ててもかまわないと思います。
自動制御も電験三種ではあまり出題率が高くないのですが,二種以降を視野に入れる場合重要度が上がるので,勉強する価値があります。計算問題としては,ブロック線図の等価変換,一次遅れ要素のボード線図など。論説問題としては,シーケンス制御系およびフィードバック制御系の概要に関する問題が多いです。
情報ですが,自動制御と同じくらいの出題頻度です。計算問題としては,圧倒的に論理回路の真理値表と論理式に関するものが多いです。つづいてn進法ですね。論説問題では,プログラミングやフローチャートに関するもの,メモリに関するものが多いですね。まあ,照明,電熱同様,肌に合わなければ捨てるのも可。
最後に機械科目のサブテキストを紹介しましょう。
ます,次の本が,回転機(直流機,誘導機,同期機),変圧器,パワエレをカバーしています。
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上記の本は,パワエレ部分が正直なところやや微妙なので,パワエレについては,次の本がよいかもしれません(ここまでするか,という話もありますが)。
技術者のためのパワーエレクトロニクス回路工学-実力が身につく基礎理論から設計実務までの体系的知識 新品価格 |
照明,電熱については,捨てることを推奨していまいましたが(^^;),取り組む場合は,以下の本が良いと思います。
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制御については,電験三種から使える本となると,なかなか無いのですが,かろうじて次の本が良いのではないでしょうか?(本としてはとても良いです。単に試験対策でなく,制御工学の入門書としては,とてもお奨めできる本だと思います)。つい最近第2版が出たばかりです。
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情報に関してはすいません。お奨めできる本を知りません(^^;)。過去問の研究で頑張ってください。
今回は以上です。次回は「法規」ですね。ではまた。