【資格試験】電験三種の勉強(6)【補足(数学とか……】
こんにちは。電気でぶ猫のラルフ0です。
電験三種に関し,前回までで,「理論」「電力」「機械」「法規」の各科目の勉強について,一応語り終わりました。
今回は,前回までに語りきらなかった補足事項について,少しばかりつぶやきたいと思います。
数学について
これまで何度か、計算問題が増えたことで電験三種の難易度が上がってきたという話をしました。これは、合格するためには、ある程度計算問題にも対応しなければならないということです。そして、そのためにはどうしても一定程度の数学の力をつける必要があるということになります。
幸い、電験三種に対応するために必要となる数学は、高校で習う程度の数学です。特に重要な項目を挙げると、二次方程式および二次関数,三角関数,指数関数,複素数,平面幾何,ベクトルといったところです。
こうした数学を勉強するのに高校数学のいわゆる認定教科書を準備するのはたいへんでしょうし(アマゾンで買えるのかな?),認定教科書って正直つまんないですよね。そこで,次の本はいかがでしょうか?
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高校数学をまとめなおして,各項目を有機的に結び付けて書いてある興味深い本です。電験三種では必要のない,微分・積分なども含まれていますが,その辺は飛ばして読んでもよいでしょうし,二種受験などの先を見越して勉強しておくのもよいかもしれません。
バックグラウンドの少ない人は――
電験三種の勉強に関する記事を書き始めて以来,くどいほど繰り返したのが「過去問を解け」なのですが,さすがに電気や電磁気のバックグラウンドが少なすぎると,過去問を勉強しようと思っても,効率が上がらないことが考えられます。
そんなときは,少しお金がかかるかもしれませんが,通信教育などを利用するのもひとつの方法です。過去問集よりは解説なども詳しいですので,バックグラウンドの不利を払拭するのによいと思われます。
下記はよくラルフ0が張っている広告ですが,上記のような目的にはなかなかよいのではないでしょうか。
理論の出題傾向
理論の記事を読み返してみたら,出題傾向について語るのをすっかりわすれていました。ここに簡単に列挙します。
電磁気学では,平行板コンデンサ,複数接続されたコンデンサに関する問題,平行導体に働く電磁力,磁気回路・インダクタンス関係などがよく出ます。
電気回路ではキルヒホッフの法則を使う問題,過渡現象,ベクトル図や複素数を使う交流回路計算,三相交流回路の電力・力率・インピーダンス等の問題がよく出ます。
電気計測では,これが特に多く出るというのはないですが,あえていえば,いろいろな形の波形の実効値や平均値の計算などが出ています。
その他,トランジスタを含む半導体に関するもの,電子の運動に関する問題等が出ます。
なお,上記は計算問題です。この他理論でも少しですが論説問題が出ます。各種計器に関する問題や半導体関係が多いですね。
以上で,電験三種について,一通り語ったと思います。次回からは変電所に関する記事になる予定です。ではまた。