【資格試験】電験三種の勉強(5)【法規】
こんにちは。電気でぶ猫のラルフ0です。 ここ数回は,電験三種の勉強について語っています。 今回は「法規」ですね。意外とやっかいなんです,これが。
法規の勉強
もう,わかったよ! と言われるかもしれませんが,やはり勉強の中心は「過去問を解くこと」です。大事なことなので何度も言ってますが,これは各科目共通です。
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前にも述べたように,電験三種の4科目の中で,法規をいちばん難しい科目に挙げる人もいます。ラルフ0は,その人のバックグラウンドにもよりますが,一般には理論の次に難しいかなと思っています。しかし,ラルフ0の周りの実力のある技術者が電験三種を受けて不合格になる場合,法規で落としていることが多かったです。
一方で,法規の勉強にはコツがあるというか,やっちゃいけいないことがあります。それは,時間をかけすぎてはいけないということ,より正確には日数をかけすぎてはいけないということです。法規は大きく法律に関する問題と施設管理に関する問題が出ます。施設管理の問題については,まだ時間をかけてもよいと思うのですが,法律の問題については,あまり日数をかけると前の方で勉強した項目を忘れてしまうんですよね。こと電験三種に合格するという観点からは,法律に関する部分は2週間からせいぜい1か月くらいで詰め込むのがいいですね(※1)。その間他の科目を放っておくわけにもいかないでしょうから,試験当日まで1か月前くらいになったら,法規にかける時間をぐっと増やして(他の科目は相対的にへりますが),法律関係の勉強を始めるイメージですね。
※1:「試験勉強」という観点からはこの通りなんですが,実務においては,法律,特に「電技とその解釈」は重要です。電験三種合格後こそ,法規関係の勉強に力をいれましょう。
出題の傾向ですが,何はなくても電気設備技術基準および電気設備技術基準の解釈(略して,「電技およびその解釈」)です。計算問題にも論説問題にも出ます。計算問題では,絶縁抵抗・絶縁耐力,B種接地抵抗,電線に関する問題(風圧荷重,支線の強度,電線のたるみ)などが多いです。論説の方は非常に幅が広く,過去問の研究が欠かせませんが,電技からよりその解釈から多くの問題が出されています。
法律としては次に電気事業法です。計算問題は見たことないです。したがって論説問題ということになりますが,これまた幅が広い。あえてよく見る分野を挙げると,電気工作物の定義と種類に関する問題,保安規定,主任技術者について,電技への適合について(これ,電気事業法なんです)あたりがよく出ているように思えます。
法律は上記,電技およびその解釈と電気事業法を抑えればおよそ大丈夫と思えますが,電気工事士法の概要くらいは押さえておくとなおよいと思われます。そこそこの頻度で出ています。
次に施設管理です。計算問題としては,まずは需要率・負荷率・不等率に関する問題。定義をきちんと押さえて計算できるように,また,この三者間の計算式も重要です。電力でもないのに,水力発電所の出力に関する問題がでるときがあります。あとはコンデンサによる力率改善,配電線の地絡,短絡故障に関する問題もでますね。論説問題はあまり出ないのですが,最近の傾向として,風力発電設備に関する問題が出る傾向がありますね。
さて,サブテキストですが,「法規」に関しては,これっというのがなかなかありません。何度も言っているように,どの科目も過去問にあたることは重要なのですが,「法規」については,とりわけ重要です。一般にサブノートを作ることも有効なのですが,こと「法規」に至っては,何かメモを残す必要があるなら,メインテキストに書き込むのが主でよいと思われます。
こういう状況ではありますが,敢えてサブテキストを推薦するなら,次のものになると思われます。
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これ以外に,上でひたすら重要性を説いた電技およびその解釈に関する本が山と出ていますが,それらはそれこそ合格してから実務でこそ必要になるものなので,今回はあげません。
以上で,「理論」「電力」「機械」「法規」と,電験三種の各科目に関する勉強について,一応語り終わりました。
次回は,電験三種の勉強についての補足について語りたいと思います。「補足」といってもけっこう重要なことなので,お楽しみに! ではまた。